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  • » 04
2021.04
11
(Sun)
10years


5年ぶりのブログ更新である。

最近留学時代の仲間の動向を見ていて、感じるところがある。


とにかく同級生がみんな、"きちんと"活躍している、とうことだ。


そんなの当り前じゃないか、世界的に名が知れたところでMBA取ってるんだから、と思うかもしれないが、これが個人的な知り合いだと、思うところが変わって来る。

例えばアメリカの有名なテレビ番組でコメンテーターをしている、有名テレビ局で黒人女性代表の番組を持っている、知識系クイズ番組で活躍、料理番組にシェフとして登場、とかはまあ、自分とは遠いところなのでまだ良い。

アジア人女性アントレプレナーとして表彰、大手講演会にゲストスピーカーとして呼ばれる、アジアの影響力のある女性●●人に選出、BBCにアフリカの女王の異名で出演、くらいになってるくと羨ましさが少し入って来るし、

「うちの13歳の娘が小説を書いて、著名な賞を受賞した。販売の収益はアフリカの就学機会に恵まれない子供に寄付される。Amazonで買えるので皆買ってね」

みたいな話を聞くと、ビジネスマンとしてだけでなく、親としての自分の不甲斐なさまで痛感する羽目になる。

卒業直後はさほどでもなかったが、MBA取得時平均年齢32歳だった私たちが、卒業して10年経過してそれぞれの道で花を咲かせている。そしてそれを知るたびに、自分のキャリアや家族人としてどうあるべきなのか、私に何ができているのか、を内省することになる。

入学前には、入学後10年以上経過したときにその人間関係がどうなっているのか、それは自分にどう影響するのか、ということは全く想像がついていなかったので、書き残しておくことにした。



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2012.03
17
(Sat)

卒業したからこそ、言えること。 

Peterhouse


私がケンブリッジのMBAを終えたのは、もう1年半以上も前のことで、帰国後2回、受験生を送り出している。(アルムナイになると、とにかく色々お世話が増える。)


今年は去年よりも多くの受験生の相談に乗ったり、アプリケーションをチェックしたりしたのだが、それらの経験を通じて、「卒業した今だから言えること」というものがあるな、と感じるようになったので、受験生のためにもここに書いておきたい。


■ケンブリッジでMBAを取ることの魅力になり得る理由

いわゆる、"Why Cambridge?"用の答えとして使えるアイテム集だ。

①1年プログラムとは思えない程の、プロジェクトの多さ
必ずやらなければいけないプロジェクトは、CVP(Cambridge Venture Project)とGCP(Global
Consulting Project)だが、これに加えて、Capstone Projectでもプロジェクトになる確率は高いし、Summer
Activityでプロジェクトを選択することも可能。これ以外にもプロジェクトのリストを担当の先生がたくさん持っているので、もっとやりたければ、もっとやっても良い。(実際に卒業後にも続けている人もいた)
また、自分でプロジェクトを獲得することも可能なので、フレキシビリティもある。


②Cambridgeという大学の一部であること
ケンブリッジ独特の風習はたくさんある。またヨーロッパに多い独立企業系のMBAとは違い、MBA以外のネットワークというものがある。例えば工学部と一緒にプロジェクトをやる授業なんかもあるし、課外活動もある。また、大学の部活動に入る人も結構いる。(一番メジャーなのはボート部だが、社交ダンス、合唱、ラグビーなど、色々な部活に入っていたMBA生を知っている。)


③カレッジ制
MBA以外の友達を作るのは他の大学では難しいかもしれないが、ケンブリッジでは簡単。カレッジ制のおかげで、生活を共にする人たちは、他の学部であることがほとんどだからだ。私が一緒にキッチンを使っていたのは、薬学、数学、社会学等、てんでばらばらな学部の人達だった。(ただし、カレッジ外に居住すると、そのメリットはあまり感じられないことも)


④ダイバーシティ
先生も生徒もグローバル。米国プログラムだとアメリカ人が多いところが多いけれど、ケンブリッジではほぼ全員が他国からの留学生なので、お客さん感が薄い。私の学年は160人以上いたのに、6人しかイギリス人がいなかった。皆が脇役でなく主役になれる環境。これは結構大きい。


⑤立地の良さ
シリコンバレーのヨーロッパ版、シリコンフェンがあるため、小さなベンチャーとの協業なども色々体験できる。(実際は規模で言うとシリコンバレーには遠く及ばず、比べちゃうと正直しょぼい感じは拭えないんだけど。)
シリコンフェンの企業の20%はケンブリッジの大学院から発生していると言われているので、やはり大学とベンチャーが密接している環境に身を置ける。


あとは家族との暮らしを重視する人にはもってこい。まず安全だし、程良い田舎感(でもロンドンへもすぐ出られる)というのも良い。町はとても歴史があって綺麗。



■ケンブリッジでMBAを取ることの本当の魅力

ぶっちゃけ、ここが魅力!でも面接で言わない方がいいかもね、という理由

①そんなに頑張らなくても卒業できる。
学校によっては、下位10%は留年、とかそういうところもあるけれど、Cambridgeでは絶対に無い。日本の大学みたいな感じで、卒業要件は相当甘い。砂糖水レベル。もちろんガリ勉する人はたくさんいるけど、「そういう選択肢もある」っていうくらいのレベルだと思う。だからディーンリスト(Top
10%)入りとか狙ってる人はいいかも。


それこそプログラム中に出産してる女性もいたし(他の学年にもよくいるらしい)、小さな子供に授乳しながら勉強してる人もいる。っていうか、出産してても留年せずに普通に卒業できてしまう。


その分、ビジネススクール間のコンペに出場する人や、講演会を聴きまくる人(講演は多すぎて、基本聞ききれない)、自分のビジネスプランの準備に充てる人、元居た会社の仕事をそのまま続ける人、等どう時間を使うかは、その人次第。留学楽しい、わーい、でパーティばっかり行ってる人もいるし、毎週末海外旅行に行く人も(1年の52週中、44週末海外旅行に行っていた同級生がいた)。


まあつまり、その「勉強しても、しなくても良い時間」を何に充てるかっていう選択肢がある、っていうのは圧倒的な魅力。


②知名度
まあ上の話にも絡むんだけど、MBAって興味ある人はいい学校の名前とかいっぱい知ってるけど、そうじゃない人に「ケロッグです」とか言っても、「へー、コーンフレークですか?」って感じだと思うんですよ。


そこは、ケンブリッジ、世界大学ランキング第1位(※注:2010年、2011年)の知名度。ビジネススクールランキングは二桁でも、誰にでも通じるブランドネーム。イギリス国内で学生証を見せせれば、気分は水戸黄門。っていうか格さん。(実際態度は変わる気がする)


つまり、“コストパフォーマンスの良いビジネススクール”なんですよ。鞄のブランドで言うならルイ・ヴィトン。値段がすごい高いわけじゃないけど、モノグラムのバッグ持ってれば、誰にでもわかる。一方、エルメスのケリーとかバーキンみたいな学校もある。“わかる人にしかわからないんだけど、すごい高い”っていう。


MBAの資格を使っていい会社に転職するんだ!って思ってる人は、ハーバードとかスタンフォードを目指せばいいわけだけれども、そんなのは「ゴールドマンサックスやマッキンゼーにどうしても行きたいぜ!」みたいな人だけで良いのでは。(まあケンブリッジ出てもいくらでも行ってる人はいるんだけど。確率は上がる気がする。)



ここら辺はあくまで私個人の意見なので、もっと色々アルムナイを捕まえて話を聞いてみて下さい。
2012.03
08
(Thu)

空飛ぶ車 

terrafugia



Terrafugia社の“空飛ぶ車”が今年のニューヨーク国際モーターショーに出展されるらしい。


MBAのイノベーションのクラスのケーススタディでやったので、非常に感慨深いものがある。


私も新しい製品を担当していて、社内の各所から「何なんだ、あいつらアホか」みたいなこと言われたりするけど、こういう夢のある製品をワクワク感を持ってやれる、っていうのは、ラッキーなことだと思う。会社に開発を続けて行く体力さえあれば。


授業で、翼が折りたたみ式なのを動画で見て、「え?どこに燃料入ってんの?」とつぶやいたら、周りにいた同級生が「え?飛行機の翼って、何か入ってんの?空じゃないんだ。ラクダみたいだね」と言ったのを思い出した。




http://www.terrafugia.com/
2010.08
15
(Sun)

イギリス風茶碗蒸しに挑む。 

茶碗蒸しは私の大好物なので、昔から結構よく作る。しかしイギリスに来てからは、蒸し器も茶碗蒸し用の蓋付き容器も濾し器も持ってきてないので、大鍋とマグカップ、卵液は濾さないという、全くの手抜きで作っている。鍋で作ると’す’が入りやすいのが難点だが、細かいことを気にしなければ大丈夫。


1 カップの1/3~1/2ぐらいの高さまでお湯を張って沸かす。
2 卵1個に対して大体だし汁120cc~150ccくらい入れ、醤油と塩で味付け。
3 お好きな具を入れる。
4 お湯の沸騰したお鍋に入れて5分中火(鍋と鍋蓋の間に箸を1本挟む)
5 あとは火を止めて10~15分待つだけ



普段はもちろん自分で出汁も取るのだが、イギリスでは鰹節も高いので、もっぱらだしの素使用。それでもなかなかおいしい茶碗蒸しはできる。キッチンメイトには 「え??卵に水入れんの??どういうこと?」と訝しまれたけれど。


しかし毎回問題は具である。イギリスでは、ぎんなん、かまぼこ、みつば、たけのこ、くわい等の具はイギリスでは手に入りにくい。そこで、毎回、それっぽい具でしのいできた。

hutsu01


大体いつも入れるのは、鶏肉、かにかま、しいたけ、青ネギ(彩り用)


なのだが、ふと、「いや、イギリスに来てるんだから、イギリスっぽいもの入れちゃえばいいじゃない!」と思い始めた。


そこから、今回のイギリス風茶碗蒸しの挑戦が始まる。






■フィッシュ&チップス 茶碗蒸し
だいたい、フィッシュアンドチップスに使われている鱈は、かまぼこの元になっているのだから、かまぼこを入れることを考えれば、いけるはず。じゃがいもはわかんないけど。 まず、じゃがいもを賽の目に切って、レンジでチン。たらは火が通るように、小さめに切って入れる。

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【結果】○
普通においしい。じゃがいもが割とねっとりしたタイプのものを選んだので、食べ応えがある。思ったよりも全然普通。ただ、鱈とじゃがいもは両方とも味が淡白なので、全体的に淡白な感じになった。ちょっと火通しすぎて、上はすが入ったけど。



■洋風 茶碗蒸し
中身は豚肉、マッシュルーム、ほうれん草。特にイギリスを意識したわけではなく、冷蔵庫にあったものを入れた。
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【結果】◎
かなりおいしい。豚肉の存在感が出ている。甘みというか、鱈とジャガイモに比べ、コクが出ている。



■ツナコーン茶碗蒸し
イギリス、というイメージは無いかもしれないが、イギリスに実際いると超メジャーな2食品。特にサンドイッチやサラダに多用される具を、茶碗蒸しに!という発想。

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【結果】○
普通にうまい。ただ、味にインパクトが無いので、茶碗蒸し自体がぼんやりとした味に。コーンの食感は効いているのだけれども…。



■ローストビーフ茶碗蒸し
イギリス料理と言えば、ローストビーフですよ。やっぱり。ということで、ローストビーフを購入してきた。

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【結果】◎
うまい。かなりうまい。が、茶碗蒸しに入れる意味がよくわからなくなってくる。(企画の意味無し)



■ビーンズ茶碗蒸し 
イギリスと言えば、ブレックファースト。朝食だけがおいしい、と言われる国なのですが、その朝ご飯に必ずと言っていいほど出てくるビーンズ。まあ大豆を茹でて、トマトで煮ただけなので、日本食との相性は期待できるはず。

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【結果】○
あー悪くない。全然まずくない。さすが大豆。日本寄りの食材なだけはある。トマト煮なので、底の方は若干酸味があって、茶碗蒸しっぽくはないんだけど、でもさっぱりと食べられる。



■ヨークシャープディング茶碗蒸し
イギリス料理によく添えられる、ヨークシャープディング。プディングというとプリンを想像しがちだが、これはどちらかと言うとパンとパイの間のような感じ。ローストビーフの汁とかを付けて食べる。見た目が麩っぽいので、麩ならイケるんではないか、とのことで採用。

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【結果】×
口の近くに運んだ瞬間、パンの香りが!!茶碗蒸しなのに!頭は混乱しているものの、何とか完食。味としては、茶碗蒸しにパンを浸して食べてる感じ。



■コンソメ茶碗蒸し
そもそも、だし汁を和風から洋風にすべきなのでは?ということで、イギリスで一番メジャーなコンソメ、OXOシリーズでだしの代用。

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【結果】××
おかしい。全く茶碗蒸しじゃない!出汁の種類を洋風に替えただけなのに!全くまずくないのに、口に入っていかない。明らかに脳が混乱している。



イギリス風茶碗蒸しは、茶碗蒸しのベースにしっかり味付けすれば、大抵何入れても食べられる、ということが判明。ただし、出汁はあくまで和風のものを使うべき。
2010.07
16
(Fri)
twiggy


私が1年間暮らしてみて、イギリスの方が日本より圧倒的に優れている、と思ったのはただひとつ。服装の自由さである。


例えば、昨年イギリスで行われたアンケートで、「何歳までミニスカートを履いていいか」という問いに対して、一番多かった答えは40歳であった。(さすがTwiggyの国!) しかし日本で40歳がミニスカートを履いて許されるだろうか。多分社会的には許されないと思う。


私はたまたま男性が多い環境にずっといるので、彼らが影で何を言っているのか、たくさん聞いてきた。まず30過ぎてミニスカートを履いていたら、「キツい」という人が多いと思う。ミニスカートだけではない。例えばピンクハウスを着ている人に対する社会的重圧は結構なものがあると思う。まだ若い頃ならいいかもしれない。もしそれが30代、40代だったらどうだろう。必ず何かを言う人は出てくる。この場合異性からの視線だけでなく同性からも何か言われると思う。


やたらと若者ぶった服や、ベビーピンクの服を年齢が行った女性が着たら何か言われるし、逆に男性だって、ネクタイ外して第3ボタンくらいまで開けてたら、「うわぁ、LEON意識してるやーん」と言われている。


イギリスでは服装に対する社会的な重圧みたいなものが日本より圧倒的に軽い。年齢だけではない。太った人が普通にピッチピチのミニスカートを平気で履いているのだ。日本で太った人がミニスカートなんてはいた日には、見ず知らずの人にまで文句を言われ、「迷惑」と言われるに違いない。


まあ私も昔太っていたのでわかるのだが、日本で太った人がスカートを履かないのは、見た目以上に”またずれ”を防ぎたいだけ、という実利的な理由もあるかとは思うが、それにしたってイギリスの服装の自由さはすごい。日本でももちろん自由な格好をすればいいのだろうけど、でも実際にはしない人が多い。本来であれば、他人がどんな格好してようが、見た目が男なのにショッキングピンクのスーツでばっちり決めてようがどうでもいいじゃないか、とも思うのだが、実際にはそれは嘲笑の対象になってしまう。


理由はよくわからないので、あくまで推測なのだが、ムラ的というか、相互監視のシステムがいまだに残ってるのだろうか。もしくは仏教徒であるが故の、社会的コンテクストの中で生きている感がキリスト教徒の国より強いとか。


どんな理由であれ、自分の好きな服装ができる、というのは素晴らしいことであるし、私のように「自分のしたい格好」と「自分のできる格好(社会的に)」のギャップに日々悩まされている人間にとっては、イギリスの社会は何ともうらやましいものなのである。

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giga

Author:giga
多分、ケム川とケムマキがかかっていますが、気にしないで下さい。

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